Classici giapponesi con furigana
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しんぱん ほうろうき
新版 放浪記
林 芙美子
Leggi 新版 放浪記 (しんぱん ほうろうき) di 林 芙美子 (はやしふみこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 247.330 caratteri · 497 schermate
嘘つきメ! 男は炭団のようにコナゴナに崩れていった。ランマンと花の咲き乱れた四月の明るい空よ、地球の外には、颯々として熱風が吹きこぼれて、オーイオーイと見えないよび声が四月の空に弾けている。飛び出してお出でよッ! 誰も知らない処で働きましょう。茫々とした霞の中に私は神様の手を見た。真黒い神様の腕を見た。
(四月×日)
一度はきやすめ二度は嘘
三度のよもやにひかされて……
憎らしい私の煩悩よ、私は女でございました。やっぱり切ない涙にくれまする。
鶏の生胆に
花火が散って夜が来た
東西! 東西!
そろそろ男との大詰が近づいて来た。
一刀両断に切りつけた男の腸に
メダカがぴんぴん泳いでいる。
臭い臭い夜で
誰も居なけりゃ泥棒にはいりますぞ!
私は貧乏故男も逃げて行きました。
ああ真暗い頬かぶりの夜だよ。
土を凝視めて歩いていると、しみじみと侘しくなってきて、病犬のように慄えて来る。なにくそ! こんな事じゃあいけないね。美しい街の鋪道を今日も私は、私を買ってくれないか、私を売ろう……と野良犬のように彷徨してみた。引き止めても引き止まらない切れたがるきずなならばこの男ともあっさり別れてしまうより仕方がない……。