Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
Leggi 新編 思い出す人々 (ふたばていよだん) di 内田 魯庵 (うちだろあん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 215.401 caratteri · 427 schermate
筋骨逞ましい大兵肥満の黒々した巨漢と振袖然たる長い羽織を着た薄化粧したような美少年と連れ立って行くさまは弁慶と牛若といおう乎、髯奴と色若衆といおう乎。小説でなければ決して見られない図であった。今でも憶起すと師宣の絵にありそうな二人の姿を眼前に彷彿する。九華もまた堂々たる風采であったが、眉山が余り美くし過ぎていた。
この平家の公達のような美少年は早くから知っていたが、この人が眉山人であるとは少しも知らなかった。その後紅葉の家で計らず落合った時、この女のような顔の持主が也有の再来かと疑われる名文章の作者だと聞いて喫驚してしまった。かつ顔に似合わない思切った皮肉や毒口を連発するには呆れてしまった。眉山は遠くから瞻めてると女のように媚かしいただの色若衆であったが、会って見ると岩本院の稚児上りといいそうな江戸ッ子風の伝法肌であった。
眉山の家は本郷の春木町の下宿屋であった。学校から帰ると、素裸になって井戸の水を汲込みつつ大きな声で女中を揶揄っていた。真白な肉附きの好い肌が役者のように美くしかったので、近所の若い女が目引き袖引き垣根から隙見したそうだ。あの下宿屋の若旦那は役者よりも美くしいと其処ら中の若い女が岡惚れしたという評判であった。