Classici giapponesi con furigana
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ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
Leggi 新編 思い出す人々 (ふたばていよだん) di 内田 魯庵 (うちだろあん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 215.401 caratteri · 427 schermate
この三山も今では易簀してしまったが、手紙は多分三山の遺篋の中に残ってるかも知れない。
が、露国へ行って何をするツモリであった乎は友人中の誰にも精しく話さなかったが、左に右く出発に先だって露国と交渉する名士を歴訪し、更にその途上わざわざ迂回して後藤や小村やマレウイチと会見した事実から推しても二葉亭の抱負や目的をほぼ想像する事が出来る。出発前数日、文壇の知人が催おした送別会の卓上演説は極めて抽象的であったが抱負の一端が現れておる。その要旨を掻摘むとこうである。
「自分は平生露西亜の新聞や雑誌を読んで論調を察するに、露西亜人の日本に対する睚眦の怨は結んでなかなか解けない。時来らば今一と戦争しようという意気込は十分見えている。けだし白人種の異人種を征服するは征服されるものから見れば領土の簒奪であるが、白人種の立場からいえば、人類の幸福のための未開の土地の開発であって、露西亜の南下の如きも露西亜人は神の特別なる恩寵を受くるスラヴ人の当然の使命だと思ってもいるし、文明が野蛮に打勝つ自然の大法だとも信じている。それ故に露西亜人の眼から見て野蛮国たる日本に露西亜が負けたのは英人がブアに負けたのと同様、啻に露西亜一国の不名誉ばかりじゃない、世界の文明国の前途のための由々しき一大事である。