Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

ふたばていよだん

新編 思い出す人々

内田 魯庵

Leggi 新編 思い出す人々 (ふたばていよだん) di 内田 魯庵 (うちだろあん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 215.401 caratteri · 427 schermate

Aozora Bunko

同伴の日本人の誰彼れは驚いて介抱して直ぐ下宿に連れて戻ったが、これが病みつきとなって終に再び枕が上らなくなってしまった。その果がとうとう露人の病院に入院して肺結核という診断を受け、暫らくオデッサあたりに転地するかさなくば断然帰朝した方が上分別であると、医師からも朋友からも切に忠告された。

この忠告を受けた時の二葉亭の胸中万斛の遺憾苦悶は想像するに余りがある。折角爰まで踏出しながら、何にもしないで手を空うしてオメオメとどうして帰られよう。このまま縦令露西亜の土となろうとも生きて再び日本へは帰られないと駄々を捏ねたは決して無理はなかった。が、このまま滞留すれば病気は益々重るばかりで、終には取返しが付かなくなるのが看え透いていながら万に一つ帰朝すれば恢復する望みがないとも限らないのを打棄って置くべきでないと、在留日本人の某々等は寄って集って帰朝を勧告した。初めは何といっても首を振って諾かなかったが、剛情我慢の二葉亭も病には勝てず、散々手古摺らした挙句が拠ろなく納得したので、病気がやや平らになったを見計らって大阪商船の末永支配人が附添い、四月五日在留日本人の某々らに送られて心淋しくも露都を出発し、伯林を迂廻して倫敦に着し、郵船会社の加茂丸に便乗したのが四月九日であって、末永支配人に船まで送られて、包むに余る万斛