Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
いちかわくめはち
新編 近代美人伝 (下)
長谷川 時雨
Leggi 新編 近代美人伝 (下) (いちかわくめはち) di 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 138.172 caratteri · 277 schermate
、贔屓の書生たちが、席へ陣取ると、前にいっている仲間と一緒になって、下足札で煙草盆を叩いて、三味線にあわせて調子をとり、綾之助なら綾之助が、さわりのところで首を振ると、ドウスルドウスルと叫ぶという、女芸人たちの、ばからしいほどな、素晴らしい人気を思いうかべてもいた。
「でも、あたし、どうしても、やって見るつもりなの。」
錦子は自分の胸に、たしかめるように、噛みしめるように言っているのが、孝子には悲しくきかれた。
「女がなんかしていこうっての、きっと、厭なことも多いでしょうよ。どんな厭なことでも、忍耐出来る?」
「どんなことだって、堪えるわ。」
その時、そうは言いきった錦子だったけれど、美妙斎との交渉が深まってくると、堪えきれないことが沢山あった。
おとなしい錦子が、書くものや、上っ面だけではあろうが、なんとなく莫蓮になって来た。美妙斎の影響だと、孝子は思わないではいられなかった。
「あたしの写真をね、どうしてそんな場所へもってらっしゃったのか、芸妓が拾ってね、あてつけだって怒ったの。お嬢さんへって宛名で、随分しどいこと書いてよこしたのですって。あたしそれ見せてもらって、小説のなかへ入れるわ。