Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぎんがてつどうのよる

新編 銀河鉄道の夜

宮沢 賢治

Leggi 新編 銀河鉄道の夜 (ぎんがてつどうのよる) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 135.030 caratteri · 274 schermate

Aozora Bunko

それから二人はだまってだまってときどきしくりあげながら、ひるの象について来たみちを戻った。

それからペムペルは、にぎりこぶしを握りながら、ネリは時々唾をのみながら、樺の木の生えたまっ黒な小山を越えて、二人はおうちに帰ったんだ。ああかあいそうだよ。ほんとうにかあいそうだ。わかったかい。じゃさよなら、私はもうはなせない。じいさんを呼んで来ちゃいけないよ。さよなら。」

斯う云ってしまうと蜂雀の細い嘴は、また尖ってじっと閉じてしまい、その眼は向うの四十雀をだまって見ていたのです。

私も大へんかなしくなって

「じゃ蜂雀。さようなら。僕又来るよ。けれどお前が何か云いたかったら云ってお呉れ。さよなら、ありがとうよ。蜂雀、ありがとうよ。」

と云いながら、鞄をそっと取りあげて、その茶いろガラスのかけらの中のような室を、しずかに廊下へ出たのです。そして俄かにあんまりの明るさと、あの兄妹のかあいそうなのとに、眼がチクチクッと痛み、涙がぼろぼろこぼれたのです。

私のまだまるで小さかったときのことです。