Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぎんがてつどうのよる

新編 銀河鉄道の夜

宮沢 賢治

Leggi 新編 銀河鉄道の夜 (ぎんがてつどうのよる) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 135.030 caratteri · 274 schermate

Aozora Bunko

その時又、今朝のすてきなラッパの声が遠くから響いて参りました。

「来た来た。さあどんな顔ぶれだか、一つ見てやろうじゃないか。」地学博士を先登に、私たちは、どやどや、玄関へ降りて行きました。たちまち一台の大きな赤い自働車がやって来ました。それには白い字でシカゴ畜産組合と書いてありました。六人の、髪をまるで逆立てた人たちが、シャツだけになって、顔をまっ赤にして、何か叫びながら鼠色や茶いろのビラを撒いて行きました。その鼠いろのを私は一枚手にとりました。それには赤い字で斯う書いてありました。

「◎偏狭非学術的なるビジテリアンを排せ。

ビジテリアンの主張は全然誤謬である。今この陰気な非学術的思想を動物心理学的に批判して見よう。

ビジテリアンたちは動物が可哀そうだから食べないという。動物が可哀そうだということがどうしてわかるか。ただこっちが可哀そうだと思うだけである。全体豚などが死というような高等な観念を持っているものではない。あれはただ腹が空った、かぶらの茎、噛みつく、うまい、厭きた、ねむり、起きる、鼻がつまる、ぐうと鳴らす、腹がへった、麦糠、たべる、うまい、つかれた、ねむる、という工合に一つずつの小さな現在が続いて居るだけである。