Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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とりをとるやなぎ

新編 風の又三郎

宮沢 賢治

Leggi 新編 風の又三郎 (とりをとるやなぎ) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 23.750 caratteri · 49 schermate

Aozora Bunko

そうして丁度七日目に又あの教師が助手と二人、並んで豚の前に立つ。

「もういいようだ。丁度いい。この位まで肥ったらまあ極度だろう。この辺だ。あんまり肥育をやり過ぎて、一度病気にかかってもまたあとまわりになるだけだ。丁度あしたがいいだろう。今日はもう飼をやらんでくれ。それから小使と二人してからだをすっかり洗って呉れ。敷藁も新らしくしてね。いいか。」

「承知いたしました。」

豚はこれらの問答を、もう全身の勢力で耳をすまして聴いて居た。(いよいよ明日だ、それがあの、証書の死亡ということか。いよいよ明日だ、明日なんだ。一体どんな事だろう、つらいつらい。)あんまり豚はつらいので、頭をゴツゴツ板へぶっつけた。

そのひるすぎに又助手が、小使と二人やって来た。そしてあの二つの鉄環から、豚の足を解いて助手が云う。

「いかがです、今日は一つ、お風呂をお召しなさいませ。すっかりお仕度ができて居ます。」

豚がまだ承知とも、何とも云わないうちに、鞭がピシッとやって来た。豚は仕方なく歩き出したが、あんまり肥ってしまったので、もううごくことの大儀なこと、三足で息がはあはあした。

そこへ鞭がピシッと来た。