Classici giapponesi con furigana
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かえるのゴムぐつ
新編風の又三郎
Leggi 新編風の又三郎 (かえるのゴムぐつ) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 41.031 caratteri · 84 schermate
「ガリガリッ、ゴロゴロゴロゴロ。」音は続き、それからバァッと表の方が鳴って何か石ころのようなものが一散に降って来たようすです。
「お雷さんだ。」おじいさんが云いました。
「雹だ。」お父さんが云いました。ガアガアッというその雹の音の向うから、
「ホーォ。」ととなりの善コの声が聞えます。
「ホーォ。」と嘉ッコが答えました。
「ホーォォ。」となりで又叫んでいます。
「ホーォォー。」嘉ッコが咽喉一杯笛のようにして叫びました。
俄に外の音はやみ、淵の底のようにしずかになってしまって気味が悪いくらいです。
嘉ッコの兄さんは雹を取ろうと下駄をはいて表に出ました。嘉ッコも続いて出ました。空はまるで新らしく拭いた鏡のようになめらかで、青い七日ごろのお月さまがそのまん中にかかり、地面はぎらぎら光って嘉ッコは一寸氷砂糖をふりまいたのだとさえ思いました。
南のずうっと向うの方は、白い雲か霧かがかかり、稲光りが月あかりの中をたびたび白く渡ります。二人は雀の卵ぐらいある雹の粒をひろって愕ろきました。
「ホーォ。」善コの声がします。
「ホーォ。」嘉ッコと嘉ッコの兄さんとは一所に叫びながら垣根の柳の木の下まで出て行きました。