Classici giapponesi con furigana
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かえるのゴムぐつ
新編風の又三郎
Leggi 新編風の又三郎 (かえるのゴムぐつ) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 41.031 caratteri · 84 schermate
はぎぼだしがそこにもここにも盛りになって生えているのです。理助は炭俵をおろして尤らしく口をふくらせてふうと息をついてから又言いました。
「いいか。はぎぼだしには茶いろのと白いのとあるけれど白いのは硬くて筋が多くてだめだよ。茶いろのをとれ。」
「もうとってもいいか。」私はききました。
「うん。何へ入れてく。そうだ。羽織へ包んで行け。」
「うん。」私は羽織をぬいで草に敷きました。
理助はもう片っぱしからとって炭俵の中へ入れました。私もとりました。ところが理助のとるのはみんな白いのです。白いのばかりえらんでどしどし炭俵の中へ投げ込んでいるのです。私はそこでしばらく呆れて見ていました。
「何をぼんやりしてるんだ。早くとれとれ。」理助が云いました。
「うん。けれどお前はなぜ白いのばかりとるの。」私がききました。
「おれのは漬物だよ。お前のうちじゃ蕈の漬物なんか喰べないだろうから茶いろのを持って行った方がいいやな。煮て食うんだろうから。」
私はなるほどと思いましたので少し理助を気の毒なような気もしながら茶いろのをたくさんとりました。羽織に包まれないようになってもまだとりました。