Classici giapponesi con furigana
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かえるのゴムぐつ
新編風の又三郎
Leggi 新編風の又三郎 (かえるのゴムぐつ) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 41.031 caratteri · 84 schermate
それから青ぞらを向いて高く歌をどなりました。
さっきの蕈を置いた処へ来ると理助はどっかり足を投げ出して座って炭俵をしょいました。それから胸で両方から縄を結んで言いました。
「おい、起して呉れ。」
私はもうふところへ一杯にきのこをつめ羽織を風呂敷包みのようにして持って待っていましたが斯う言われたので仕方なく包みを置いてうしろから理助の俵を押してやりました。理助は起きあがって嬉しそうに笑って野原の方へ下りはじめました。私も包みを持ってうれしくて何べんも「ホウ。」と叫びました。
そして私たちは野原でわかれて私は大威張りで家に帰ったのです。すると兄さんが豆を叩いていましたが笑って言いました。
「どうしてこんな古いきのこばかり取って来たんだ。」
「理助がだって茶いろのがいいって云ったもの。」
「理助かい。あいつはずるさ。もうはぎぼだしも過ぎるな。おれもあしたでかけるかな。」
私は又ついて行きたいと思ったのでしたが次の日は月曜ですから仕方なかったのです。
そしてその年は冬になりました。
次の春理助は北海道の牧場へ行ってしまいました。そして見るとあすこのきのこはほかに誰かに理助が教えて行ったかも知れませんがまあ私のものだったのです。