Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かえるのゴムぐつ

新編風の又三郎

宮沢 賢治

Leggi 新編風の又三郎 (かえるのゴムぐつ) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 41.031 caratteri · 84 schermate

Aozora Bunko

「みなの衆。いつまで泣いてもはてないじゃ。ここの世界は苦界という、又忍土とも名づけるじゃ。みんなせつないことばかり、涙の乾くひまはないのじゃ。ただこの上は、われらと衆生と、早くこの苦を離れる道を知るのが肝要じゃ。この因縁でみなの衆も、よくよく心をひそめて聞きなされ。ただ一人でも穂吉のことから、まことに菩提の心を発すなれば、穂吉の功徳又この座のみなの衆の功徳、かぎりもあらぬことなれば、必らずとくと聴聞なされや。昨夜の続きを講じます。

爾の時に疾翔大力、爾迦夷に告げて曰く、諦に聴け、諦に聴け。善くこれを思念せよ。我今汝に、梟鵄諸の悪禽、離苦解脱の道を述べんと。

爾迦夷、則ち両翼を開張し、虔しく頸を垂れて座を離れ、低く飛揚して疾翔大力を讃嘆すること三匝にして、徐に座に復し、拝跪して唯願うらく、疾翔大力、疾翔大力、ただ我等が為にこれを説き給え。ただ我等が為にこれを説き給えと。

疾翔大力微笑して、金色の円光を以て頭に被れるに、その光遍く一座を照し、諸鳥歓喜充満せり。則ち説いて曰く、

汝等審に諸の悪業を作る。或は夜陰を以て小禽の家に至る。時に小禽既に終日日光に浴し、歌唄跳躍して疲労をなし、唯唯甘美の睡眠中にあり、汝等飛躍してこれを握む。