Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

しんしゃくしょこくばなし

新釈諸国噺

太宰 治

Leggi 新釈諸国噺 (しんしゃくしょこくばなし) di Dazai Osamu (太宰 治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 93.562 caratteri · 179 schermate

Aozora Bunko

いや、短慶坊主も加えて、七人。大急ぎで呼んで来い。帰りは酒屋に寄って、さかなは、まあ、有合せでよかろう。」なんの事は無い。うれしさで、わくわくして、酒を飲みたくなっただけの事なのであった。

山崎、熊井、宇津木、大竹、磯、月村、短慶、いずれも、このあたりの長屋に住んでその日暮しの貧病に悩む浪人である。原田から雪見酒の使いを受けて、今宵だけでも大みそかの火宅からのがれる事が出来ると地獄で仏の思い、紙衣の皺をのばして、傘は無いか、足袋は無いか、押入れに首をつっ込んで、がらくたを引出し、浴衣に陣羽織という姿の者もあり、単衣を五枚重ねて着て頸に古綿を巻きつけた風邪気味と称する者もあり、女房の小袖を裏返しに着て袖の形をごまかそうと腕まくりの姿の者もあり、半襦絆に馬乗袴、それに縫紋の夏羽織という姿もあり、裾から綿のはみ出たどてらを尻端折して毛臑丸出しという姿もあり、ひとりとしてまともな服装の者は無かったが、流石に武士の附き合いは格別、原田の家に集って、互いの服装に就いて笑ったりなんかする者は無く、いかめしく挨拶を交し、座が定ってから、浴衣に陣羽織の山崎老がやおら進み出て主人の原田に、今宵の客を代表して鷹揚に謝辞を述べ、原田も紙衣の破れた袖口を気にしながら、