Classici giapponesi con furigana
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たびへでて
旅へ出て
宮本 百合子
Leggi 旅へ出て (たびへでて) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 6067 caratteri · 13 schermate
あんまり自由すぎて育てられた子供の様な気で居るに違いない。
私はこんな事も思った。
そうっとくびを撫でてやりたい様な気持を起させるほどすなおらしい人なつっこい目をして居る。
軽い淋しさがわけもなく私の心の底に生れた。
ペンペン草
私は到る所に白いなよなよとした花をもってスイスイとたつペンペン草の群を見た。
屋根の瓦の間に――干た田に又は牧場にひろびろと咲き満ちて居る。
いかにも可愛らしいなりをして居る。
私はペンペン草をすいて居る。
第一そのわだかまりのない気軽な名が気に入って居るし次には白とみどりのすっきりしたお茶漬をサラサラとかっこむ様な趣もすきだ。
東北のこの地方の子供は前歯でその茎をかんで笛の様な音を出す事を知って居る。
茎の両端をひっぱってその中央を爪ではじいて軽いしまった響を出す事も子守達が日向に座ってよくして居る事だ。
山の多い湖の水の澄んだ村に生える草には姿もその呼名もつり合って居る。
牛乳屋の小僧
この桑野村で始めて牧牛を始めた石井と云う牛乳屋の家に居る小僧なのだ。
七八つの子の体をして居るが年を聞けば十二だそうでいかにも小さいなりをして居るが中々可愛い児だ。