Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にちにちへいあん

日日平安

山本 周五郎

Leggi 日日平安 (にちにちへいあん) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 28.297 caratteri · 56 schermate

Aozora Bunko

関口兵次郎はふっくらとしたまる顔で、好人物らしいかわいい眼をした、まだ子供っぽさの抜けない若者だった。

「こいつら、斬っちまったらどうです」

紹介が済むのを待ちかねたように、河原源内が(微笑したまま)二人の捕虜を指さしながら云った。

「いや待って下さい」菅田平野は首を振った、「――その二人にはなんの罪もないし、自分でしている事の意味も知ってはいない、またその二人に限らず、こんどの事ではできる限り殺傷沙汰は避けることにしましょう」

「斬るのは三首魁だけということですか」

「いやその三人もです」と菅田平野が十郎太に云った、「――法の裁きなしに人を斬れば、こちらに理があってもとがめなしには済まない。幾人かの者は責任者として」

「それは覚悟のうえですよ」寺田文治が遮って云った。「――われわれは初めから身命を捨ててかかっているんです」

「しかし不必要に死ぬことはない」

「それがいけないんだ」と河原源内が云った、「――そういう考えかたをするから敵に先手を取られたんだ、あいつらは法を無視し、不義無道を平然とやっている、藩中の非難の声にも、領民の哀訴にも耳をかさない、もはや力で倒すほかに手段がないからわれわれはやるんだ、やるべき事は断乎としてやろうじゃありませんか」