Classici giapponesi con furigana
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じつげつボール
日月ボール
小川 未明
Leggi 日月ボール (じつげつボール) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 2923 caratteri · 6 schermate
「それはわからん、秋がいいかな。」
こんなことをいって、子供たちを喜ばせたりしました。
そのころ、学校の子供たちの間に、日月ボールがはやりました。こんな遊びは、たとえば独楽にせよ、ピストルにせよ、はやったかと思うと、すたれ、すたれたかと思うと、はやり出すというふうでありました。
ある日、孝ちゃんは、学校から帰ると、日月ボールを持って外へ出ました。そして、自動車屋の前へきました。ちょうど、清さんはいました。
「うまく、やれるかな。」
孝ちゃんを見て、こういって、清さんは笑いました。
「ほかのはできるけど、突っ剣はなかなかできないよ。」
「なにかな、つっけんて、棒に球を通すのかな。」
「そう、やってみようか……。」
孝ちゃんは、熱心に、糸の先についている木の球を飛ばして、棒のとがった先に刺そうとしました。
「穴へいれるのは、やれるかな。」
「うん、それなら、ぞうさないさ。」
孝ちゃんはうまくやってみせました。すると、清さんは、孝ちゃんに、これについて、つぎのようなおもしろい話をして聞かせました。
清さんが、まだ若いときのこと、あちらの山を越したことがありました。