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Classici giapponesi con furigana

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にほんのこころ

日本のこころ

中谷 宇吉郎

Leggi 日本のこころ (にほんのこころ) di 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 7988 caratteri · 16 schermate

Aozora Bunko

ちゃんとした服装をした紳士であったが、私の方を指さして、子供に「あれは日本人だ。支那人とはちがう」と説明していた。こういう教育のできる国民と「もしもし、西洋の旦那」と呼びかける国民とが、もし喧嘩をしたら、勝敗の数は自ら明らかである。しかし私はそんなにまでして強くなるのは考えものだと思っている。私は独逸をあまり好きになれなかったが、その理由の一つは、こういうところにある。

「もしもし、西洋の旦那」と呼んでも、何も得るところはない。せいぜいディーケのような変り者を喜ばすくらいのことである。それよりも、ちょっとした機会でもすぐとらえて、ヤパーナーとヒニーゼとの区別について、実物教育をする方が、大いに教育効果を上げるにはちがいない。第一次大戦後の独逸の急速な復興は、こういう独逸精神に負うところが多いのであろうと、自分では思っている。

敗戦後、外地におけるかつての軍人たちの非行をあばき立てて、日本人の劣等性をいい気持そうに振れ廻っていた人たちが、終戦後はかなりあったようである。しかし日本人も、決してそういう悪い点だけをもっている人種ではない。唯この二、三十年来、日本人は付け焼刃の西洋文明を、自分らの特質と思いちがえていたようである。