Classici giapponesi con furigana
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にほんのでんせつ
日本の伝説
柳田 国男
Leggi 日本の伝説 (にほんのでんせつ) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 104.931 caratteri · 207 schermate
すなわちこの石清水八幡の伝説なども、後になるほどだんだんに数が多くなったわけでありますが、それがお社も何もない里の中や道の傍、または人家の間に挾まってしまうと、話はどうしても杖を持った行脚の旅僧という方へ、持って行かれやすかったようであります。
それからまた他のいろいろの天然の不思議を、あれもこれも同じ弘法大師の仕事のように、説明するふうが盛んになりました。その中でも最も人のよく知っている例に、石芋といって葉は全く里芋の如く、その根は硬くて食べることの出来ない植物、または食わず梨といって、味も何もない梨の実などであります。いずれもその昔一人の旅僧がそこを通って、一つくれぬかと所望したのを、物惜しみの主人が嘘をついて、これは硬くてだめですとか、または渋くて上げられませんとかいった。そうかといって旅僧は行ってしまったが、後で聞くとそれが大師様であった。その芋また梨はそれから以後硬くまた渋くなってしまって、食べることが出来なくなったなどというのであります。伝説の弘法大師は全体に少し怒り過ぎ、また喜び過ぎたようであります。そうして仏法の教化とは関係なく、いつもわれわれの常の生活について、善い事も悪い事も共に細かく世話を焼いています。