Classici giapponesi con furigana
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いっすんぼうし
日本の古典童話
楠山 正雄
Leggi 日本の古典童話 (いっすんぼうし) di 楠山 正雄 (くすやままさお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.747 caratteri · 50 schermate
おとうさんもおかあさんも心からよろこんで、あらためて鉢かつぎと、嫁しゅうとのお杯をなさいました。
三人のお嫁さんたちは見す見すお嫁合わせに負けて、くやしくってたまらないものですから、どうかして、鉢かつぎを困らせてやりたいと思いました。そこでお嫁さん同士みんなで楽器を合わせて遊ぼうといい出しました。そして鉢かつぎには、いちばんむずかしいやまと琴をひかせることにしました。いちばん上のお嫁さんは琵琶をひき、二ばんめのお嫁さんは笙を吹き、三ばんめのお嫁さんは鼓を打つのでした。鉢かつぎもはじめはことわりましたけれど、昔おかあさんが一生懸命教えておいて下さったのは、こういう時に恥をかかないためであったかと思い返して、琴を手に取りました。いうまでもなく、鉢かつぎのひく琴が、だれよりもいちばん気高く聞こえました。みんなはあっといって驚きました。
三人のお嫁さんは、音楽でも負けたものですから、こんどは硯と紙を出して、
「春と夏と秋の花を、一首の中に詠み込んでごらんなさい。」
といいました。鉢かつぎは、
「毎日おふろの火をたいてばかりおりました下司女に、どうして歌なんぞが詠めましょう。