Classici giapponesi con furigana
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さいまつのしちや
日本の名随筆 別巻18 質屋
山之口 貘
Leggi 日本の名随筆 別巻18 質屋 (さいまつのしちや) di 山之口 貘 (やまのくちばく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 3509 caratteri · 7 schermate
つまり、洋服屋さんには月々のサラリーからなしくずしにしてその代金を支払うことにして、さしあたり必要な金をその背広で質屋から借りたのである。その人はだから、はじめから着るために背広を買ったのではなくて金がほしくて買った背広というわけになるのである。何もふしぎなことはないわけなのだ。
さて、その他、靴もうんとある。ドロのついたままのもある。こうもりがさもある。ジャンパー、時計、貴金属とあるそうだ。
質値は、去年の半値位に下り、たとえば三〇〇〇円のオーバーが二〇〇〇円あるいは一五〇〇円だそうである。現在は流れるものが多いとのこと、これからが寒くなるというのに、流れはオーバーが多いという。暖冬の反映なのかデフレのせいなのか。在庫品の多いのは八月だとのことだ。「いわゆる夏枯れの関係でしょうか。」「さあ、どういうもんでしょうか。」と若主人は首をかしげた。
そして、九月ごろから少しずつ減って、十二月の終りごろにはほとんど倉がからっぽになるという。だが、この暮は果してどうだろうか。
話が税のことに触れると、若主人は、ちょいとつまって、「とにかく質屋の利子は一割で、年十二割ということになるんだけど、税務署の計算では十七割位に見るんですからね。