Classici giapponesi con furigana
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うつりが
日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江
近松 秋江
Leggi 日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江 (うつりが) di 近松 秋江 (ちかまつしゅうこう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 152.306 caratteri · 300 schermate
「これもあんたはんので……」と、いいながら彼女は一枚一枚脇へ取り除けてゆくうちに、ついこの間の夜着ていた金茶の糸の入った新調らしいお召し袷衣に手がかかった時、私が、
「それも?」といって、訊くと、なぜか、彼女も母親もそれには黙っていた。
「こんなに持っていれば安心じゃないか」そういうと、母親は、
「まだまだあんたはん、たんと持っていましたのどすけど、上京から祇園町へ来るようになった時、みんな売ってしまいましたのどす。人のために災難に罹って、持ってた物を悉皆取られても足りまへんので、この子にとうとうこんなところへ出てもらわんならんようになってしまいました」母親の悲しそうな愚痴がまた始まった。
「こっちゃへ来てからかて、来た当座にはまだ大分持っていましたえ」
「あんたはん、この子何でも人さんに物を上げるのんが好きどすさかい、今のとこへ来た時、あんなところへ来るような人皆な困った末の人たちどすよって、ひどい人やと、それこそ着たままの人がおすさかい、なんでも好きなもんお着やすちゅうて、持ったもの皆な上げてしまいましたのどす」
「初めてそこへ来た時わたし、人が恐うおしたえ」