Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
うつりが
日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江
近松 秋江
Leggi 日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江 (うつりが) di 近松 秋江 (ちかまつしゅうこう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 152.306 caratteri · 300 schermate
立てていた。私はそんな人の心をもどかしがらすような街のどよみに耳を塞がれながら、がっかりしたような気持ちになって、柳沢が電車の回数券に二人分鋏を入れさせているのを見て、何もかも人まかせにして窓枠に頭を凭していた。
「今日いるか知らん?」
電車を降りると柳沢は先に立って歩きながら小頸を傾けて、
「どこへゆこう?」
「さあ、どこでもいいが、その、君の先だって行ったところがよかないか」
私は、これから後々自分が忍んでゆくところにしようと思っている清月に柳沢と一緒にゆくのは厭であった。
「じゃやっぱり彼家にしよう。……僕もあんまり行かない待合だがお宮を初めて呼んだ待合だから」
そういってお宮のいる置屋からつい近所の待合に入った。
「……宮ちゃんすぐまいります」女中は報らせて来た。
「いたナ!」私は微笑しながらいった。
「うむ」柳沢は、わざと苦い顔をした。
「今日はどんな顔をしているか。この間、昼、日の照っているところへ連れ出したら顔の蒼白いところへ白粉の斑に剥げているのが眼について汚くってたまらなかった」
そういって柳沢は顔を顰めて、
「どう見ても高等淫売としか見えない」