Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うつりが

日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江

近松 秋江

Leggi 日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江 (うつりが) di 近松 秋江 (ちかまつしゅうこう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 152.306 caratteri · 300 schermate

Aozora Bunko

越前屋の主人は、

「さあ、そんな以前のことは、私も、どや、よう知りまへんけど、姉さんは今自分でそういうてはりました。……うたがや、どっちでも疑えますけど、姉さんが泣き泣きいうのをみると、やっぱり貰われたのが本間どすやろ。しかし酷いことをする親もあるもんどすなあ……そんなの芸子にはめずらしいこともおへんけど、あの商売にそんな酷いことをする親はまあたんとはおへんなあ」主人は肝腎の話を忘れてしきりに思い入ったようにいう。

「わたし聞きまへん。この年になるけど初めてや」と、強く頭振りをふって呆れている。

主人はさらに涙に湿った声をひそめながら、

「もう此間から何かこれには深いわけがあるにちがいないから、母親のおらんところで、とっくり姉さんの腹を一遍訊いてみたいと思うてたら、私の想像したとおりやった」と、分らなかった謎がやっと解けた時のような気持でいって、また私の方に顔を向けながら、

「ほて、姉さんはこういうてはります。……わたしは、あんたはん――あのお方のことは一日も忘れてはおらん、毎日毎日心の中ではあの人は今時分はどこにどないしておいやすやろ思うて気にかかっていたのやいうてはります。