Classici giapponesi con furigana
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うつりが
日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江
近松 秋江
Leggi 日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江 (うつりが) di 近松 秋江 (ちかまつしゅうこう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 152.306 caratteri · 300 schermate
「姉さんがおいいやすのが本間に違いおへんやろ。自分も好きで世話になってる旦那があるのやったら、あんなものやおへん。この隣りに越しておいでやしてからでももう三月か四月になりますけれど、姉さんが綺麗にしておいでやすのを内の者だれかてちょっとも見いしまへん。お湯にかて、そうどすなあ、十日めくらいにおいでやすのを見るくらいのものどす」といって、隣家にいてそれとなく気のついている、女の平常のことを噂していたが、今じっと女の容姿を打ちまもりながら心の中で、なるほど主人のいうとおり、今の彼女にはつくるの飾るのという気は少しもないものと見た。そして私もやっと口を切って、彼女に話しかけた。
「私も一伍一什のことを話して、あんたにとくと聴いてもらいたいことは山ほどあるけれど、それをいい出す日になれば腹も立てねばならぬ、愚痴もいわねばならぬ。とても一と口や二た口では言い尽せぬし、あんたもそんな病後のことだから、それはまたの日に譲っておく。それで今こちらの親方から聴いたとおり、しかたがない好い機の来るまで辛抱しているつもりでいるから、あんたもその気でいてもらわねばならぬ」