Classici giapponesi con furigana
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さるかにかっせん
日本の神話と十大昔話
楠山 正雄
Leggi 日本の神話と十大昔話 (さるかにかっせん) di 楠山 正雄 (くすやままさお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 36.605 caratteri · 76 schermate
」
と言いました。
みんなは「さんせいだ。」というような顔をしましたが、さてだれ一人進んで猫に向かっていこうというものはありませんでした。
するとまた一ぴき背中のまがったねずみがぶしょうらしく座ったまま、のろのろした声で、
「そんなことを言っても猫にはかなわないよ。それよりかあきらめて、田舎へ行って野ねずみになって、気楽に暮らしたほうがましだ。」
と言いました。
なるほど田舎へ行って野ねずみになって、木の根やきび殻をかじって暮らすのは気楽にちがいありませんが、これまでさんざん都でおいしいものを食べて、おもしろい思いをしたあとでは、さてなかなかその決心もつきませんでした。
そこでいちばんおしまいに、中でもふんべつのありそうな頭の白いねずみが立ち上がりました。そして落ちついた調子で、
「まあ何かというよりも、もう一度人間に頼んで、猫をつないでもらうことにしたらいいだろう。」
と言いました。
するとみんなが声を合わせて、
「そうだ。そうだ。それに限る。」
と言いました。
そこで議長のごま塩ねずみが仲間からえらばれて、ここのお寺の和尚さんの所へ行って、もう一度猫に綱をつけてもらうように頼みに行く役を引き受けることになりました。