Classici giapponesi con furigana
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たわらとうだ
日本の英雄伝説
楠山 正雄
Leggi 日本の英雄伝説 (たわらとうだ) di 楠山 正雄 (くすやままさお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 40.666 caratteri · 84 schermate
」
とおっしゃって、調使丸という召使いの小舎人をくらの後ろに乗せたまま、馬の背に乗って、そのまますうっと空の上へ飛んでお行きになりました。下界では、
「あれ、あれ。」
といって騒いでいるうちに、太子はもう大和の国原をはるか後に残して、信濃の国から越の国へ、越の国からさらに東の国々をすっかりお回りになって、三日の後にまた大和へお帰りになりました。この時太子のお歩きになった馬の蹄の跡が、国々の高い山に今でも残っているのでございます。
またある時、太子は天子さまの御前で、勝鬘経というお経の講釈をおはじめになって、ちょうど三日めにお経がすむと、空の上から三尺も幅のあるきれいな蓮花が降って来て、やがて地の上に四尺も高く積りました。その蓮花を明くる朝天子さまが御覧になって、そこに橘寺というお寺をお立てになりました。
またある時、日本の国からシナの国へ、小野妹子という人をお使いにやることになりました。その時太子は妹子に向かい、
「シナの衡山という山の上のお寺は、むかしわたしが住んでいた所だ。その時分いっしょにいた僧たちはたいてい死んだが、まだ三人は残っているはずだから、そこへ行って、むかしわたしが始終つかっていた法華経の本をさがして持って来ておくれ。