Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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せっしょうせき

日本の諸国物語

楠山 正雄

Leggi 日本の諸国物語 (せっしょうせき) di 楠山 正雄 (くすやままさお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 75.040 caratteri · 158 schermate

Aozora Bunko

おじいさんとおばあさんは、いつも出がけに瓜子姫子に向かって、

「この山の上には、あまんじゃくというわるものが住んでいる。留守にお前をとりに来るかも知れないから、けっして戸をあけてはいけないよ。」

といって、しっかり戸をしめて出て行きました。

二

するとある日のこと、瓜子姫子が一人で、とんからりこ、とんからりこ、ぎいぎいばったん、機を織っておりますと、とうとうあまんじゃくがやって来ました。そしてやさしい猫なで声をつくって、

「もしもし、瓜子姫子、この戸をあけておくれな。二人で仲よく遊ぼうよ。」

といいました。

「いいえ、あけられません。」

と、瓜子姫子はいいました。

「瓜子姫子、少しでいいからあけておくれ、指の入るだけあけておくれ。」

「そんなら、それだけあけましょう。」

「もう少しあけておくれ、瓜子姫子。せめてこの手が入るだけ。」

「そんなら、それだけあけましょう。」

「瓜子姫子、もう少しだ。あけておくれ。せめて頭の入るだけ。」

しかたがないので、瓜子姫子は頭の入るだけあけてやりますと、あまんじゃくはするするとうちの中へ入って来ました。

「瓜子姫子、裏の山へ柿を取りに行こうか。