Classici giapponesi con furigana
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せっしょうせき
日本の諸国物語
楠山 正雄
Leggi 日本の諸国物語 (せっしょうせき) di 楠山 正雄 (くすやままさお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 75.040 caratteri · 158 schermate
」
こういいながら、獅子はおなかに力を入れて、一声「うう。」とうなりはじめました。さすがにいばっただけのことはあって、それはほんとうに、そこらに居る者の体ごと、吹き飛ばしそうな勢いでしたから、狐はあわてて、地びたに小さな穴をほって、その中に小さくなって、もぐり込みました。そして、うなり声がやむと、ひょいと中から飛び出して来て、
「なんだ、獅子さん、大そういばったが、それだけのことか。ごみのように吹き飛ばされるどころか、このとおり貧乏ゆるぎもしないよ。」
とさんざんにあざけりました。すると獅子は、こんどこそ、ほんとうに体中の毛を逆立てておこって、力いっぱい意気張って、一声「うう。」とうなりますと、あんまり力んだひょうしに、首がすぽんと抜けてしまいました。狐は、そこでいよいよとくいになって、こんどは虎に向かい、
「どうしたね。わたしにさからえば、獅子だってこのとおりだ。君もいいかげんにおそれいるがいいよ。」
といいますと、虎はなかなか承知しないで、
「よし、そんなら千里のやぶを、かけっこしよう。」
といいだしました。狐は困った顔もしないで、
「うん、いいとも。