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Classici giapponesi con furigana

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あねがわのかっせん

日本合戦譚

菊池 寛

Leggi 日本合戦譚 (あねがわのかっせん) di 菊池 寛 (きくちかん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 154.771 caratteri · 313 schermate

Aozora Bunko

憤懣察すべきものである。

此時は、芸兵入京し、長兵も亦入京していたので、慕府及びその一統が、憤慨して手を出せば、やっつけてやろうと云う肚が排幕派にあったのである。

その時、二条城には幕府麾下の遊撃隊を初め、例の新選組、見廻り組、津大垣の兵など集っていたが、朝廷の処置に憤激止まず、また流言ありて、今にも薩長の兵が二条城を来襲して来ると云うので、城壁に銃眼を穿ち始めると云うさわぎである。

慶喜は、このまま滞京していてはいかなる事変が突発するかも知れないと思ったらしく、激昂する麾下を慰撫しながら、閣老参政及び会桑二藩士を率いて、大阪へ下ったのである。

此の下阪に対し朝廷側では大阪の要地を占め、軍艦を以て海路を断ち薩長を苦しめるためだろうと疑うものもあり、一大決戦の避くべからざるを力説するものがあり、大阪城中に於ては、会桑二藩の激昂なお止まず、幕府に対する苛酷の処置は岩倉卿を初め、薩長二藩が至上の御幼少なるに乗じて私意を逞しゅうするものであるから、兵力に依って、君側の奸を除く外ないと切言する。

形勢暗澹たるを憂いた尾、越、土の三侯は、慶喜が大阪にいては、いよいよ朝幕の間が疎隔するばかりであるから、再度おだやかに上京したらどうかと、勧説したが、幕府側の識者は、今おだやかに上京するなど、最も不利である。