Classici giapponesi con furigana
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きゅうぶんにほんばし
旧聞日本橋
長谷川 時雨
Leggi 旧聞日本橋 (きゅうぶんにほんばし) di 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 18.172 caratteri · 36 schermate
しかし、子供というものは、不思議なところで自分を生かすものである。読みと、算術――珠算を主にして、手習いと、作文だけの学校でも楽しかった。遊び時間はかなりあるから、あたしはみんなの石版をならべて、即興のでたらめのお話――児童作品長編小説を、算用数字の2の字へ二本足をつけて、毎日つづけて話すのだった。これはたいした人気で、あたしのお座は、十重にも取りまかれ、頭の上からも押っかぶさるほどに愛された。
このことを、ある時、校長秋山先生が自慢で、家へ来て話されると、どうも、いけない結果があらわれて来た。
折りもおり、幼少から可愛がって、自慢の弟子にしてくれていた長唄六三郎派の老女師匠から、義理で盲目の女師匠に替えられたりして、面白味をなくしていたせいか、九歳の時からはじめていた、二絃琴の師匠の方へばかりゆくのが、とかく小言をいわれるたねになっていたところ、この二絃琴のお師匠さんがまた、褒めるつもりで、宅へお出でなすっていても、いつも本箱の虫のように、草双紙ばかり見てお出でなのに、いつ耳に入れているか、他人のお稽古で覚えてしまって、世話のないお子ですと、お世辞を言ったのだった。