Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きゅうぶんにほんばし

旧聞日本橋

長谷川 時雨

Leggi 旧聞日本橋 (きゅうぶんにほんばし) di 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 158.045 caratteri · 322 schermate

Aozora Bunko

二ふり三振り刀を振って、また惚れぼれと見ている。みだれとか、焼刃の匂いとかいうものを教えてもらったのもそのころだ。

私と父との静な問答がはじまる。

「お父さん剣術つかいがいい?」

「うん。」

「絵かきがいい?」

「うん。」

「なにが好いの?」

「お父さんはな、八歳か九歳の時分手習師匠が大変可愛がってくれた。するとな、雷師匠といわれた手習のおしょさんの近所に国年という絵かきがいてな、絵を教えてくれて、これも大変可愛がった。その時分東両国に、万八という料理やがあって、書画の会があると亀田鵬斎という書家や有名な絵かきたちが来てな、俺を弟子にしようとみんなが可愛がってくれた。その頃の人たちが、紙へかいてくれた絵話のような絵が沢山あったのを、祖父が丹念にとっておいてくれたのだが、どうしてしまったかなあ。どっちかになっておけばよかったのを、祖母が、商人がいいといって丁銀という大問屋へ小僧にやられた。」

それがな、といって父は私のおかっぱの頭に手をおいた。

「丁銀のおばあさんも八釜しやで、灸が大好きだから、祖母の気が合ってたんでやられたのだ。」

「では小僧さんでもお灸を据えられたの!」