Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きゅうぶんにほんばし

旧聞日本橋

長谷川 時雨

Leggi 旧聞日本橋 (きゅうぶんにほんばし) di 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 158.045 caratteri · 322 schermate

Aozora Bunko

その廓の権者が日影者になったのだから、吉原の動揺は一通りではなかったろう。ここで私に分らないのは、土地のためにならない事をしたのならば、土地のものがこぞって彼をかばうわけはないから、この税金費消事件には何か綾がありそうに思われる。後に金瓶大黒は娼妓も二、三人になり、しがなくなって止めたそうだが、浅草観世音仁王門わきの弁天山の弁天様の池を埋めたり、仲見世を造ったり、六区に大がかりな富士山の模型をつくったりした。公園事務所長は初代が福地桜痴居士、二代目が若い方の金兵衛さんだときいた。

秀造さんは蔵の二階にかくまわれたのだ。階下は祖母の住居になって、さしかけへ赤ん坊の私と両親がいたわけだ。そんなところへよく逃げこんだものだが、隠密がくると(隠密とはスパイ)、父はわざと蔵の階下へ通して話をするので他の者がハラハラしたという。この裁判は勝訴になったのだそうだ。そんなばかな話もあるまいが、私の老母はうろ覚えでこんな事をいっている。

裁判官が代言人の父に「では、それだけの金をどうしてつくる。」――保証するという意味をいうのであろう。

父の答えがふるっている。「私の母はあの辺で有名な金持ちでありますからおしらべになればわかります。