Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きゅうぶんにほんばし

旧聞日本橋

長谷川 時雨

Leggi 旧聞日本橋 (きゅうぶんにほんばし) di 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 158.045 caratteri · 322 schermate

Aozora Bunko

御新さんはまだ若くって、可愛らしい顔の女だった。

格子戸をはいると左に、別に障子を入れた半住居の座敷があって、その上の二階は客座敷になっていた。先生は怖いから大変年をとった人だと思ったが、多分三十位だったかも知れない。お媼さんは先生のことを秋山が秋山がと言った。

翌日からみんなと机をならべるのだった。お昼すこし前になると、おみやげのお菓子を配った。今朝登校のときに松さんがもって来た大袋四ツが持出されて、うまい具合に分配されてゆくのだった。世話やきの子供が幾人かで、全校の生徒の机の上に、落雁を一個二個ずつ配ると、こんどは巻せんべを添えて廻る。その次は瓦煎餅という具合にして撒ききるのだ。

母の覚え書きがあるから記しておこう。

於保手習初メ

金五十銭に砂糖折

外に子供衆へ菓子五十銭分。

そのほか覚。

一月年玉分    五十銭

七月盆 礼    五十銭

試験       七十銭

月謝       三十銭

年暮       玉子折

年玉       五十銭

外に暑寒

なんと安価なものではないか。しかし、お豆腐は一丁五厘であったのを、お豆腐やの前で読んだから知っている。お米のねだんは知らないから書くことが出来ない。