Classici giapponesi con furigana
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はやみみさんじとりものききがき
早耳三次捕物聞書
林 不忘
Leggi 早耳三次捕物聞書 (はやみみさんじとりものききがき) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 9930 caratteri · 20 schermate
年ごろ顔かたち、みすぼらしい服装――それに何よりも右の眼の下の大きな黒子とこの蝶々彫り平打ちの金かんざしである。
主人と番頭がなおも交るがわる訊き返してみたが、女はあくまでも本所の者で、何の関係もないと言い張った。
この時だった! 堅人で通っていた質屋久兵衛の頭へ、万破れることのない奸計が浮んだのは。
黒子といい、かんざしと言い、これほど似た人間がまたとあろうか。ことに話によれば、あの甲府の家主も女を直には知らないのである。これはちょっとの間この女を死んだお婆さんの娘に仕立てれば、甲府の家主が持って来ているという二百両は、そっくりこっちの手へ転がり込む。この女へは一伍一什を話して、すっかり話を合わしてもらい、まず娘と山分けとしたところで、いまここで百両はぼろい儲けだ――この相談は番頭と久兵衛のあいだにすぐにまとまって、小僧は草履を宙に飛ばして、馬喰町の相模屋から甲府の家主を呼んで来た。
家主が来て見ると、なるほど、話に聞いたお婆さんの娘に相違ない。黒子、金かんざし、いちいち証拠が揃っているし、それに家主が来るまえに万事久兵衛に吹っ込まれていた女は、母親と喧嘩して甲府の家を出てから諸国を流浪して歩いて、江戸でもあちこちこのかんざし一つを質におき廻って来たことなどぴったりと話が合うから、家主は飛び立つほど喜ん