Classici giapponesi con furigana
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あすはてんきになれ
明日は天気になれ
Leggi 明日は天気になれ (あすはてんきになれ) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 114.679 caratteri · 228 schermate
なんしろオヤジが生き死にしか知らない。顧問格で、いわば碁会所の教師格に当たる私が段にセイモクの仁にまたセイモクでは話にならない。
京都は絵描きの町で、長髪ボウボウたる修業者が方々にゴロゴロしておって、絵師さんとか先生とよばれている。一般にゴロゴロしている長髪族はみんな先生だ。だからオヤジも私を先生とよぶ。これがいけなかった。碁会所のお客は碁の先生とまちがえ、おそるおそる私に御教授をねごう。次には私の弱いのにおどろく段どりとなる。
「あんた、なんの先生どす?」
「オレもよう知らんなア」
「もうちょッと碁のうてる人いまへんか」
たいがいのお客が二度とこない。二度三度つづけてくるのは同格以下のヘボばかりで、よその碁会所で相手にしないヤッカイ者のヘボばかり集ってしまった。
天下のヘボが六、七人で我物顔に碁会所を占領したから、益々誰も寄りつかない。常連どもは大よろこびで、
「この碁席はノンビリしてまんなア」
「碁はコセコセしたらあかんわ」
コセコセしとらんわけである。右の隅でできたシチョウが左の隅の壁にぶつかってオダブツと定まってから、
「ウーム、やっぱりシチョウか」