Classici giapponesi con furigana
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あすはてんきになれ
明日は天気になれ
Leggi 明日は天気になれ (あすはてんきになれ) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 114.679 caratteri · 228 schermate
そしてワアッという泣かんばかりの女中たちの歓声に迎えられ、座敷へみちびかれると、カモイの下をくぐって一足ふみこむや、突ッ立ッたまま、ただ一言
「オフロ」
と云ったそうだ。
岩本本因坊は翌朝七時ごろ目をさまして私と朝食をとったが、呉清源は八時をすぎてから、ようやく起きてきた。
私たちが食事中のところへズカズカと出てきて、食卓の上の物を鋭い目でジッと見下していたが、
「ミソ汁にタマゴを落して。ゴハンはいらない」
と立ったまま女中に云った。
まったく蒼ざめてショースイしきった顔である。彼は女中をよんで自分の部屋から例のフトコロへ入りそうな小さなボストンバッグを持参させた。
そのボストンバッグから、まだ青くて小さなリンゴを一ツとりだした。恐らく津軽出発に当ってジコーサマが与えた食べ物であろうけれども、ほかならぬリンゴの国から来ていながら、これはまた何たる貧弱なリンゴであるか。一口にスッポリはいるぐらい小さくて青いリンゴだ。
あまりの哀れなリンゴに我々が茫然と見つめていると、目ざとい女中が、
「リンゴでしたら、この旅館にもございますから」
と、大急ぎで大きな赤々と立派なリンゴをもってきた。