Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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めいあんよめもんどう

明暗嫁問答

山本 周五郎

Leggi 明暗嫁問答 (めいあんよめもんどう) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 20.984 caratteri · 43 schermate

Aozora Bunko

「いや銀子を頂こうとは申しません、金ではないのです、金は一文も要りませんが、屋敷へひき取って頂きたいのです」

「…………」勘太夫は甥の顔を横眼で見た、これまで度たびこの手でまるめられている、金は要らないなどとうまいことを云って、うっかり安心するとしてやられるぞ、そう思ってそっとようすを見ていた、

「屋敷へひき取れといって、その、相手はなに者なんだ」

「その穿鑿はあとにしましょう、唯今は伯父上のお許しが出るか出ないかが問題です、もしここでその者を突き放してしまえば、その者は世の中のどん底へ堕落して、あたら一生を地獄の責苦に遭わなければなりません、助けてやって下さい伯父上、人間ひとりを生かすも殺すも伯父上の方寸にあるのです、どうかお願い申します」

「どうもきさまの口ぶりは気になる、そんな風に云うともし厭だといえば、その人間をわしが地獄へ突き落すようなぐあいに聞えるではないか」「さすれば……」

「なにがさすればだ、たとえばひき取るとしたところが、いったい何処へ置くところがある、今でさえ手狭で造り足さなければならぬではないか」「なに伯父上の茶室で結構でしょう」