Classici giapponesi con furigana
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やせがまんのせつ
明治十年丁丑公論・瘠我慢の説
石河 幹明
Leggi 明治十年丁丑公論・瘠我慢の説 (やせがまんのせつ) di 石河 幹明 (いしかわみきあき) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 10.475 caratteri · 21 schermate
これすなわち勝氏が特に外交の危機云々を絶叫して、その声を大にし以て人の視聴を聳動せんと勉めたる所以に非ざるか、竊に測量するところなれども、人々の所見は自から異にして漫に他より断定するを得ず。
当人の心事如何は知るに由なしとするも、左るにても惜しむべきは勝氏の晩節なり。江戸の開城その事甚だ奇にして当局者の心事は解すべからずといえども、兎に角その出来上りたる結果を見れば大成功と認めざるを得ず。およそ古今の革命には必ず非常の惨毒を流すの常にして、豊臣氏の末路のごとき人をして酸鼻に堪えざらしむるものあり。然るに幕府の始末はこれに反し、穏に政府を解散して流血の禍を避け、無辜の人を殺さず、無用の財を散ぜず、一方には徳川家の祀を存し、一方には維新政府の成立を容易ならしめたるは、時勢の然らしむるところとは申しながら、そもそも勝氏が一身を以て東西の間に奔走周旋し、内外の困難に当り円滑に事を纒めたるがためにして、その苦心の尋常ならざると、その功徳の大なるとは、これを争う者あるべからず、明に認むるところなれども、日本の武士道を以てすれば如何にしても忍ぶべからざるの場合を忍んで、あえてその奇功を収めたる以上は、我事すでに了れりとし主家の結末と共に進退を決し、たとい身に墨染の衣を纒わざるも心は全く浮世の栄辱を外にして片山里に引籠り