Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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めいじかいか あんごとりもの

明治開化 安吾捕物

坂口 安吾

Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 33.372 caratteri · 67 schermate

Aozora Bunko

念には念を入れまして、ね」

新十郎はすまして答えた。

それから数日して重二郎の失踪は確定的となったが、それにつれて帳簿の整理が行われ、喜兵衛の親友でありチヨの実父たる三原太兵衛が家業に不馴れな清作を輔けて指図する。と、重二郎の不正は続々と現れてきた。架空の山が買いつけられたことになっており、万をこす金が一時に彼のフトコロにころがりこんでいる例もあった。

「かほどの大金を一時に握るほどの大胆な不正をはたらいているのに、長屋に毛の生えたような家作に住んで調度品に金目の物もなく、ヤモメ暮しのくせに浮いた話もなく、御近所の目にたつような派手なことが一ツもないというのは妙だ。どこかに豪奢な二重生活のアナがなければ話が合わないではないか」

当然この疑問が起って人々が調べてみると、予想たがわず彼の二重生活が現れてきた。女中のお加久という老婆の妹の娘お染というのが彼の二号で、すごいほど豪奢な別宅を構えていたことが分った。お染の伯母のお加久が重二郎の本宅の女中となって妾宅とレンラクし、サイハイをふるっているのだから、シッポがでなかったのはムリもない。

お染お加久らを訊問して重二郎の行方を追求したが、