Classici giapponesi con furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 21.745 caratteri · 44 schermate
オカネの化け物婆アときたしにゃア、両手の熊手でカッこむことしか知りやしねえ。両手どころか両の足まで熊手さね。熊足かな」
仁助の目がギラリと光ったとは知る由もないメクラの弁内、馬の鼻息を物ともせずに語りつづける。修練とは云いながら、鼻と口とを同時に器用に使い分けるもの。
「師匠にゃア妾もあるし、私たちには食わせないが、妾宅なんぞではずいぶんうまい物も食ってるらしいが、化け物婆アときたしにゃア私たちに隠してドンブリ一ツ取りよせて食ったこともないてえケチンボー婆アさ。だから私たちのオカズだって知れてるじゃアありませんか。力稼業の身体がもたないよ。外でチョイ/\高い物を食わなきゃアならない。そのくせ一文も金を貸しちゃアくれないね」
「ヘソクリをためているのか」
「ヘソクリどころじゃないよ。師匠に店をもたせて以来、モウケは二人で折半。アンマの株を買ってやったのが持ちだしだが、その何百倍とモウケたくせに、今でもそれを恩にきせて大威張りさ」
そのとき、にわかに起った半鐘の音。スリバンだ。
「近いらしいね」
諸方の家の戸や窓があいて、路上や二階で人々の叫び交わす声。弁内は慌てずあせらず、もむ手を休ませないから、