Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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めいじかいか あんごとりもの

明治開化 安吾捕物

坂口 安吾

Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.354 caratteri · 49 schermate

Aozora Bunko

「八時に遊びに出たんじゃア昨夜のことは何も知らないわけだが、二時に帰ってきて、変ったことはなかったかえ」

「ちょッと酒をのみましたので、今朝起されるまで何も知らずに寝こんでしまいました」

「四日の晩の夕飯のころに、主人によばれて土蔵へ行ったそうだが、どんな用があってのことだネ」

「左様です。ちょッと申上げにくいことですが、旦那が非業の最期をおとげなすッた際ですから、包まず申上げます。オカミサンと芳男さんの仲がどうこうということを、疑っておいででした。そして私に包まず教えろとのことで、大そう困却いたしました。なんとか云い逃れましたが、私まで大そうお叱りを蒙った次第でございます」

「オカミサンと芳男の仲は、どんな風だえ」

「手前どもには分りかねます。どうぞ、当人にきいて下さいまし」

「昨夜二時に戻ったとき、芳男の姿はもう見えなかったかネ」

「私は小僧どもに近い方、芳男さんは離れに近い方で、ちょッと離れていますから、なんの物音もききませんでした」

三行り半がでてきたところをみると、お槙と芳男の関係は実際あることのようである。人の情事の取調べにかけては、さすがに田舎通人、ぬけ目がない。