Classici giapponesi con furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 26.208 caratteri · 52 schermate
しかし、確かなところはむろん誰にも分りません」
「その古墳は定助の家の近くですか」
「いえ、いえ、はるか遠く離れております。先程も申上げましたように、蛭川さんや定助の住む賀美村は郡の一方のはずれで、その反対のはずれに当るオーカミイナリとは郡内で最長の距離があるのですが、その古墳は両者からほぼ中間に当っていて、定助の住居からもオーカミイナリからも大よそ三里あまりあるのです」
「黄金を盗まれた加治家の位置はどのあたりですか」
「それが古墳に近いのです。十二三町はなれていますが、加治家は古墳よりもその十二三町だけ賀美村の方角によっております。つまりオーカミイナリが加治家から黄金二十二箱を盗みだしても、二十二箱を一度に山までは運べないから、途中のミササギと称する彼らの聖地へ一応埋め隠しておいた、という風に定助が考えたのではないか、と村の者は推量してみたのです」
「黄金の盗難はいつごろでしょうか」
「ここに記録がありますが、蛭川家の失火焼失に先立つこと約一ヶ月です。すると、蛭川家の火事をはさんで、一ヶ月前と後に二回神の矢が現れた。先の一度は黄金を盗み、後の一度は人を殺した、ということになるのです。