Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

めいじかいか あんごとりもの

明治開化 安吾捕物

坂口 安吾

Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 22.829 caratteri · 45 schermate

Aozora Bunko

と云って、新たに一宗をひらくというのは至難事であるから、カケコミ教の地盤をそっくり頂戴して、本家を乗っとるような策をめぐらしている、というのが信徒の浮説となっている。佐分利ヤスが隠し神の化身であるということは、妙心がいいふらしたことで、妙心とヤスとはネンゴロな関係にあるというのが一部の説なのである。

妙心は婦人に対して特殊な魅力をもつ男、教団内部に於ける彼に対する婦人の信仰は熱烈で、信徒の美女は概ね彼の情婦の如きものであると云われているが、別天王と世良田の関係だけは特別で、さすがの妙心も別天王を手に入れることができない。元来が別天王は性的に普通とちがったところがあって、異常な潔癖性をもち、千列万郎を生んでからは良人の倉吉と夫婦の交りを断つに至ったぐらい、その神経が一風変っている。これが変り者の世良田とは合うけれども、万人向きの妙心とはダメで、妙心の魅力もまったく別天王をうごかすことができないのだという尤もらしい説をたてる者もあった。

牧田は世良田、妙心対立の浮説に最も注目した。幸三は千列万郎の懸想する海野ミツエの恋人であったがために殺されたのかも知れないし、佐分利母子は別天王に対立する勢力になりかねない懸念のために殺されたのかも知れないのである。