Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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めいじかいか あんごとりもの

明治開化 安吾捕物

坂口 安吾

Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 22.829 caratteri · 45 schermate

Aozora Bunko

同伴者がおったなどとは、とんだ迷惑、自分一人に毛頭相違ありません」

あくまで否認をつづけるから、取調べをうちきって帰宅させた。

そのとき土屋警部がためらいがちに、

「私は今朝皆さんのお見えになるまで月田邸の警備に当り、ズッとつききっていたのですが、月田全作の弟妹は分家したり嫁いだりした中に、たった一人、末娘のミヤ子という二十の娘がまだ未婚で、兄の家に同居いたしております。この娘をちょッと見かけましたが、いかにも体格のよい、ちょッと角ばった知的な顔をしているようです。まさかとは思いますが、御参考までに、申上げておきます」

「イエ、それは大そう興味津々たる事柄ではありませんか。さッそく牧田さんに首実検をおねがい致すことにしましょう」

そこで牧田は二日間も張りこんで、とうとう首実検をすることができたが、果然、月田ミヤ子こそは達也の同伴した女に相違なしと判明した。

★

捜査の目は改めて月田邸へ差しむけられることになったが、幸いに新十郎は遊学中にロンドンで顔を合して、月田全作とは全然知らない仲ではない。

「あの方は大そうガンコで人づきの悪い人と記憶しますが、まア、私一人で訪ねて行ったら会ってくれないこともありますまい。