Classici giapponesi con furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.951 caratteri · 51 schermate
大胆不敵な清松はとりあわない。大和は清松の気質をのみこんだから、こ奴め良きカモ、今に鼻面をひきずりまわしてやろうとほくそ笑んで、先を急がない。大悪党の大和は時期を心得て焦らないが、ここに五十嵐という図体の大きな力持ちの水夫が、女色に飢えて、ひねもす息苦しい思いをしている。トクとキンの姿を見ると思わず抱きつきたい程の逆上的な衝動に襲われるのである。清松の太々しいバクチぶりに相好をくずすのは五十嵐であった。
「オイ。ナ。オレの真珠の儲けをそっくり賭けるから、お前は女を賭けようじゃないか」
一日に二度も三度もこれを持ちだす。清松の方は驚きもしないが、これをきいてサッと緊張し、たちまち血相が変ってくるのは一座の水夫どもである。思いは同じ、焼けつくような情念なのだ。これをきいて悠々とせせら笑っていられるのは大和だけであった。
「よさねえか。色ガキめ。潜水夫と綱持ちは一身同体のものだ。この野郎が夫婦喧嘩を始めちゃア、こちとらの真珠がフイにならアな。慎しみをわきまえぬ色ガキったら有りゃしねえや」
大和は五十嵐をたしなめておいて、清松に向い、
「この野郎どもの思いつめた顔附を見なよ。