Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 23.970 caratteri · 48 schermate
証拠といわれるとグッと詰って、こればッかりは、どうにも言い返してやれないから、
「エエ、畜生め。何が証拠がいるものか。癩病やみの血筋の秘密を握られて二人の男を殺したと言いふらしてやるから覚えていやがれ」
「なるほど当家は癩病の筋には相違ないが、人殺しと言われてはカンベンはなりませぬ。出るところへ出て、もう一度、同じことを申してごらん。癩病は当家ののがれがたい運命、それは覚悟いたしているから怖れはせぬが、人殺しと言われてそのままに済まされぬ。訴えて出るから、さ、一しょにおいで」
「フン。バカめ。誰が警察なんぞへ出向いていられるか。癩病は当家の筋だとハッキリいったな。その言葉を忘れやしめえ。明日から日本中駈けまわって喚きちらし言いたててやるから覚えてやがれ」
「待ちなさい」
未亡人は静かに制して、
「お前の父にはその口封じに月々千円のお金をあげていたが、お前がその秘密をまもってくれるなら、お前にも父と同じことはしてあげよう。秘密はまもってくれるだろうね」
「ハナからそう出てくれるなら、何も余計な口は動かしませんや。口は案外堅い方で」
と千円もらってフトコロに入れ、門を出るところを、警官に捕えられた。