Classici giapponesi con furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 23.970 caratteri · 48 schermate
「浅虫家にいたころはチョイ/\遊びに来ましたか」
「めったに参りませんでしたが、たまに来ることはありました。浅虫家からヒマをとって後は、一度も参りません」
どうしても知りようがない。新十郎も処置なしと諦め顔、
「もうこれ以上は仕方がありません。三人づれの旅は今日で終ることに致しましょう」
虎之介はダラシなくアクビをして、
「イヤハヤ。ムダのムダ。莫大の時間と路銀を費して、鼠一匹でやしない。心眼の曇る時はそんなものさ。私は旅にでる前から、こうあることがピタリと分っていたね」
「イエ、泉山さん。決してムダではありません。甚しく重大なことが分ったではありませんか」
「キク子のニンシンのことだろうが、それぐらいの隠しごとはどこのウチの女中でも必ず嗅ぎつけているものなのさ」
「それに甚吉の行方不明が今度判った重大な二ツではありますが、もっと重大な事があるのです。泉山さんはお忘れですか。未亡人とキク子さんは、あの事件が起るまでは万引したことがなかったのですよ」
と新十郎は面白そうにクスクス笑った。そして、つけ加えた。
「さて、明日は皆さんと浅虫家へ参ることに致しましょう。