Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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めいじかいか あんごとりもの

明治開化 安吾捕物

坂口 安吾

Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 21.134 caratteri · 43 schermate

Aozora Bunko

花亭も来た当日から亭主のように納って水イラズの食卓であるが、正二郎はその日から台所へ追ッ払われて、召使いと一しょの食事であった。お米は正二郎に花亭の紹介すらもしなかった。つまり花亭は彼女らと対等であるが、正二郎はそうでないということをハッキリ示しているのであった。お源のところへは宮吉という船頭がよく遊びにきた。清作は昼は時々見廻りに来たが、夜は二号のところへ泊りきりであった。

清作に三号ができた。そして、三号が姙娠したという噂が知れ渡った。

その日清作は二号の家でおそく目をさました。三度の食事に酒をかかしたことのない清作は、その日も二号を相手に朝酒をのんでいたが、食事が終ると、にわかに苦しみはじめて、医者の手当もむなしく、急死してしまった。死に様が怪しいので検視の役人が酒や食物をしらべたが、どれと云って味の変ったものがない。しかし犬に食べさせてみると、三匹の犬が一様にヨタヨタとふらつきはじめて苦しんだあげく、まもなく死んでしまった。どの食物ということは分らなかったが、どれかに毒が仕込まれているのは確かであった。死に方が普通と変って、最後に全身がしびれるらしく、口もきけずに、鼻汁やヨダレをたらして息をひきとったのである。