Classici giapponesi con furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 32.242 caratteri · 65 schermate
これをきいて天鬼は笑い、
「おいでなすッたな。何かやるだろうとは思っていたよ。イヤ、面白い、アッハッハ。津右衛門殿の霊が現れるか。何を言わせるツモリだろうな。何を言わせるにしても大きにタノシミのある話だ」
津右衛門の霊が何を言っても天鬼にカカワリのないことだから、彼は甚だクッタクがないが、当事者には薄気味わるい話である。ひょッとすると、千代に一服盛り殺されたというようなことを言わせかねない。
「まア、まア、心配するな。霊魂をよぶなどと云ってどんなことを告げさせるにしても、オレがみんな化けの皮をはいでみせる。それよりも困ったことは、東太と宇礼の結婚だな。うまいことを考えおったな」
東太を自分のムコにしてしまえば、あとは野となれ山となれ、すでに同族親類で、バラリがうまくいかなくともまたゴマカシもきくし、強いてインネンもつけにくくなる。
それに天鬼が今もって甚しく気がかりなのは、たしかにこの邸内に隠してあるに相違ない伝説の金箱であった。もはや志呂足の企みには、その伝説の金箱が含まれているのではあるまいか。近在の者には知れわたっている伝説なのである。津右衛門がのたうちながら碁盤の方を指したということも、すでに人々に知れ渡っているのだ。