Classici giapponesi con furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 23.522 caratteri · 46 schermate
立腹して暴力をふるい、店をしくじって路頭に迷ったことも再度あって、今では我慢がカンジンと思うようになった。彼がヒゲをたくわえたのも主人の訓戒をうけたからで、腹の立つときはヒゲに手を当てて自分の齢を考えるように、その訓戒をまもってヒゲに手を当てて大過なきを得ているが、そのおかげでナマズなどと呼ばれもする。
左近は常友が返済する八千円を幸平の公金横領の穴ウメには与えずに、兄の正司に与えるツモリであった。ただしそれには次の誓約書が必要である。正司はその八千円から弟の公金横領の穴ウメに要する金額を貸し与える。弟は兄と談合の上二十年なり三十年なりの月賦によって借金を返済する。この約を守らなければ正司は八千円の所有者とはなり得ない。
ところが幸平が穴ウメに要する金は五ヶ年の元利七千八百五十円ほどになっている。それを弟に貸し与えると、彼の手にのこるのはたった百五十円にすぎない。せっかく八千円の財産をもらっても、百五十円だけ握って、あとは捨てるようなものだ。三十の年配になってもたった一部屋の城主にもなれずナマズヒゲに手を当てて小僧や女中の嘲弄に胸をさすらなければならぬ正司の煩悶は尽きるところを知らぬであろう。